薬膳の基本は野菜などの植物性食品に偏らず、動物性の食品、肉、魚、穀物などをバランスよく摂ることです。これを「全面膳食（ぜんめんぜんしょく）」と言います。
食養生や未病治のために偏りなく食べること、普段の食事で毎日積み重ね、少量でも長く続けることが大切になります。
そして食材は丸ごといただきます。「一物全体（いちぶつぜんたい）」例えば骨付き肉は骨と精を養い、皮は皮膚を補い、骨は長く煮込むとだしが取れ骨質を高めます。
豊穣の秋は食欲も増進するので、楽しく全面膳食を始められる季節です。
秋の実入りご飯 ～ 排毒しながら体力づけに ～
【材料】4人前
米・・・3合、ハスの実・・・ 適宜、栗・胡桃・・・適宜、塩・・・少々
【作り方】
① 炊飯器に研いだお米と炊飯器のメモリより少し多めの水を入れ、ハスの実、栗、胡桃と塩を一つまみを入れて炊く。
山芋団子入り吸い物 ～ 気と陰を補う養生スープ ～
【材料】4人前
長芋・・・10cm、ニンジン・・・50g、小麦粉・・・大3、昆布だし・・・200cc、干し湯葉・・・2枚、えのき・・・1袋、春雨・・・200g、セロリの葉・・・少々、塩・醤油・・・少々
【作り方】
① 蕎麦の実はざっと洗いザルへ。長いもは１cm角切りにし酢水に浸してからザルで水を切る。
② エノキ、三つ葉は食べやすい大きさに切る。
③ 鍋に昆布だしを入れ沸騰させた中へ蕎麦の実、エノキを入れ火が通ったら塩・醤油で味を調え山芋を加える。
④ 器に盛り付け三つ葉を散らす。
ピーナツ入り中華炒め ～ 肺を潤す ～
【材料】
鶏ささみ・・・4～5本、長芋・・・10cm、セロリ・・・1本、ピーナッツ・・・40g、片栗粉・・・大1、ごま油・・・大1、塩・胡椒・酒・・・少々、松の実・クコの実・・・あれば少々
【作り方】
① ささみを一口大に切り酒、塩、コショウ少々を振る。
② 長芋は短冊切りにし酢水につけておき、セロリも短冊切りにする。
③ フライパンにごま油を入れ、ささみ、長芋、セロリ、ピーナツを加えてさっと火が通るまで炒め、塩コショウで味を調え水溶き片栗粉でとろみをつける。
もずくと大根の酢の物 ～免疫力を高める～
【材料】
もずく・・・4カップ、大根・・・少々、生姜・・・少々、リンゴ酢・醤油・・・お好みの割合
【作り方】
① もずくはサッと洗い、大根と生姜は千切り。
② リンゴ酢しょうゆの好みの調合で①の味を調える。
※市販のモズク酢に大根としょうがの千切りを入れても美味しくいただけます
サエラ薬局グループ 漢方研究会