『冬』は立冬(11月)から大寒(1月)を過ぎるまでの3か月間をいいます。
寒さと乾燥が増し、一年でもっとも厳しい季節となります。
秋に収穫したものを貯蔵することに重きをおき、身体は気力や体力を温存し、食養生は生命の源である「腎」を養い、滋陰と助陽を基本にバランスの良い食事をこころがけます。
滋陰を養う:涼性・平性/甘味・酸味・鹹味(粟、百合根、白きくらげ、牛乳、卵、貝類、枸杞子)
腎陽を補う:温性/辛味・鹹味(にら、ネギ、生姜、胡桃、羊肉、エビ、ナマコ)
五香麺茶
冬の体を調えるお茶 ~ 体を潤し、気力を高め、白髪・皮膚の乾燥・便秘の改善などアンチエイジングにも ~
【材料】
全粒粉(小麦粉で代用可)・・・100g、落花生・・・25g、胡桃・・・25g、黒胡麻・・・5g、松の実・・・15g、お湯・・・100cc
【作り方】
① 落花生・胡桃・黒胡麻・松の実は別々に香ばしい香りが出て、完全に火が通るまでしっかり乾煎りする。
② ①を粉末にする。(みじん切りでも)
② 全粒粉を弱火でゆっくり黄色くなるまで炒め、②に入れてよく混ぜて麺茶の出来上がり。
③ 麺茶大2を沸騰したお湯100ccに少しずつ加え、とろみが出るまでよく混ぜます。お好みではちみつ、砂糖、塩を入れて飲みます。
【効果、効能】
全粒粉・・・体をやや冷やす性質を持ち、甘味があります。心・脾・腎に作用しやすく、消化を高め精神を安定させます。
落花生・・・平性な性質を持ち、甘味があります。肺・脾に作用しやすく、血を補い肺を潤して消化を高めます。
胡桃・・・体を温める性質を持ち、甘味があります。腎・肺・大腸に作用しやすく、腎を補って強壮させ、肺を温めて腸を潤します。
胡麻・・・平性な性質を持ち、甘味があります。肝・胃に作用し強壮させて腸を潤します。
松の実・・・体を温める性質を持ち、甘味があります。肝・肺・大腸に作用しやすく、肺と大腸を潤し、身体の水分を補ってかゆみを改善します。
【麺茶】
全粒粉は涼性ですが、ゆっくり加熱することで緩和されます。香ばしい小麦粉にいろいろな体を元気にする食材を入れて作ったのが麺茶です。
ココアを加えたり、お湯を牛乳や豆乳に変えたりなどアレンジしやすく飲みやすいので、冬の体を調えるお茶として日常に取り入れることをおすすめします。
サエラ薬局グループ 漢方研究会